大人気ゲーム実況者、もこうが経験したお家トラブルを大公開
15年にわたって、大人気ゲームストリーマーの名を我がものにし続けるもこうさん。多くの人を夢中にさせるゲーム実況動画からはうかがい知れませんが、実はお家関連のトラブルをたくさん経験しているのだそう。
これまでどんなトラブルがあったか、ゲーミングMCとして人気を集める荒木美鈴さんがとことんインタビュー。もこうさんのファンの方はもちろんのこと、ゲーム環境を整えようと思っている人にも、有意義なお話がいっぱいです。
GUEST : もこう
日本のゲーム実況者、YouTuber、声優、俳優、元プロゲーマー。
YouTubeおよびニコニコ動画にゲーム実況動画を投稿する他、
ゲーム関連の番組にタレントとしても出演している。
騒音トラブルに回線トラブル、さまざまなトラブルを体験済み
荒木美鈴:もこうさんは、引っ越しはこれまで何回したのでしょうか?
もこう:上京してからは、8回です。年に1回くらいのペースで引っ越しています。
中には、3カ月で出ちゃったところもありました。いざ住んだらインターネット回線が遅くて、まともに配信できなかったんですよ。その他は、気分を変えたい、クレームが来たなど、理由はさまざまです。
荒木美鈴:クレームは、どんな内容のものが多いのでしょう?
もこう:シンプルに「夜中うるさい」が大半ですね。
荒木美鈴:とすると部屋探しで重視するのは、防音機能の有無でしょうか?
もこう:防音は大事ですね。
特に、夜、隣の部屋がうるさくて眠れないのは災難ですよね。こちらの音が原因で迷惑がかかっているときは、去るべきは自分なのだと思います。
そして、防音だけでなくネット環境も大事です。
おしゃれで高性能!ミュージションは空き待ちするだけの価値あり物件
荒木美鈴:ミュージションは、もこうさんにぴったりじゃないですか!防音機能とインターネット環境の両方が優れています。ぜひ住んでもらいたいですね。
もこう:住んでいいんですか?それは、一緒にってことですか?
荒木美鈴:違います。むしろ、それは嫌かもしれない(笑)。ただ、ミュージションは4000人待ちなんですよね。
もこう:4000人待ち!?でも、配信者の特権でなんとかなるんじゃないですか。
荒木美鈴:そんなこと言うと、また炎上しちゃうから(笑)。
ミュージションは早い者勝ちではないんです。登録した順に入れるわけではなく、公式LINEからミュージション新築のお知らせが来るシステムなので、そこまで待たずに入居できるかもしれませんよ。
もこう:これ以上、宣伝して大丈夫なんですか?うちのマンションは人気ですって自慢しているだけになっちゃいますよね。でも住みたいです。
荒木美鈴:そもそもゲーミングマンションって聞いたとき、もこうさんはどんなイメージを持ちましたか?
もこう:ゲームをするマンションだと思いましたよ。ゲームだから回線は良いのかなってイメージはありました。
荒木美鈴:実は、ストリーマーの方に適したマンションなんですよね。
もこう:外観はどんな感じなんですか?
荒木美鈴:外観はシックでめっちゃおしゃれです。
モダンな感じ。ミュージションはもともと、音楽家の方や音大生向けだったんです。比較的お金持ちの方向けのマンションだったので、おしゃれという背景もあります。
おしゃれなのに、中に入ると防音室があるのがポイント。防音室は外の音が遮断されるので、インターホンも聞こえないんですよ。
もこう:インターホンが聞こえない?それはちょっと困りますね。
荒木美鈴:それが、防音室にはインターホンと連動したフラッシュランプが付いていて、来客があると光るんです。動画の撮影中は、音を出さずに知ることができるというわけ。
もこう:めちゃめちゃいい!ちなみに朝、宅配便が来るのがめちゃめちゃ嫌なんですよね。ピンポンで起こされると、機嫌が悪くなっちゃいます。
荒木美鈴:ミュージションは、換気もすごくいいですよ。一般的な防音室と違って6〜7畳あり、広々としているのも魅力だと思います。
もこう:めっちゃいい、普通に引っ越したいです。
防音室は設置費用が200万円もかかるのに暑くてつらい
荒木美鈴:今は、防音対策はどうしているんですか?
もこう:この間引っ越したときに、防音室を作りました。組み立て費などもあり、費用がすごくかかってしまったんですけど。
荒木美鈴:いくらぐらい?
もこう:約200万円。
ただ、これでも一般的な金額なんです。配信環境を整えるのは基本ですし、必要経費かなと思って決断しました。
防音されているって、本当にいいですね。防音室がないときは、配信中や撮影中の声を控えざるを得ませんでした。そうすると、テンションを上げたいところでも、魂が100%こもらない感があります。
でも今は、声量には気を遣っていません。どんなに叫んでも大丈夫という安心感は大きいと思います。
ただ、防音室は熱がこもるのが弱点ですね。防音室って暑いんです。
荒木美鈴:エアコンを設置できるものも多いみたいですけど。
もこう:エアコンを付けると、今度は湿気や乾燥面が変な感じになるんですよ。バランスを取るのが難しくて。だから僕、窓を開けて配信してますもん。
荒木美鈴:えっ、防音室の窓を開けて配信?隣の人は大丈夫かな。
もこう:開けているのはほんの少しなので、おそらく大丈夫かなと。
荒木美鈴:防音設備の整ったマンションに住めばよかったのに。
もこう:その通りですよね。でも、防音マンションってなかなかないですよね?
荒木美鈴:あんまりないです。でも、後から防音室を入れたり、いろいろな防音素材を貼ったりするなら、ミュージションに住んだほうがよっぽどいいと思います。
オンオフを切り替えられる環境はストリーマーにとって必須事項
もこう:荒木さんの家は、どんな感じなんですか?
荒木美鈴:私は、1階、2階、3階の一軒家タイプです。
もこう:じゃあ僕が引っ越しましょうか?部屋数にもよりますが、僕は同棲でもいいですよ。
荒木美鈴:私、一人でいるのが好きなタイプですし、MCとしてクリーンなイメージでもいたいし。だから今だって、距離を結構取っているんですよ(笑)
もこう:あ、申し訳ありませんでした(笑)。
荒木美鈴:もこうさんは、防音やインターネット環境以外でも何かこだわりはあるんですか?
もこう:リビング&寝室と配信部屋が、離れているのが理想です。部屋が変わると、気持ちを切り替えられますよね。
荒木美鈴:オンオフの切り替えは、はっきりしているほうですか?
もこう:はっきりさせたいんですよ。逃げられない環境を作りたいんです。
僕には会社員時代があるんですけど、出社したらピシッとなるじゃないですか。家にいるだけだと切り替わらず、ずっと副交感神経が優位。脳がリラックス状態のままで、頭が回らないんですよ。
荒木美鈴:エリア面で求めることはありますか?
もこう:多少は。コンビニはもちろんあってほしいし、飲食できる場所が近所にあればなおいいですね。けれど、なくてもUber Eatsが届けば問題ありません。
あとは、タクシーがすぐにつかまるかでしょうか。
荒木美鈴:今の家の満足度は何%くらいですか?
もこう:70%くらいまでは満足しています。
以前、施した自前の防音対策は無意味だった!
荒木美鈴:続いて、お家にまつわるトラブルを具体的に教えてください。お家に関することでは、どんなクレームもらったことがあるのでしょう?
もこう:「歌が聴こえてくる」とかですね。
クレームって、直接じゃなくて電話で来るんですよ、管理会社から。「どうなってます?クレームが入っていますけど」って初めて言われたときは、「違う人じゃないですか」ってごまかしたんですけど、いつまでもごまかし続けられません。アマゾンで防音シートを買ってカーテンに貼るなど、自分なりに防音対策をしました。
これなら大丈夫と思って、その日「うあぁ」と歌ったら、次の日にまた電話が来まして……。そこで、「あかんねんな」って思い、夜中に配信できなくなりました。すると、自分の生活サイクルも徐々に狂っていくんです。
家のドアをガチャって開けるとき、隣の人がドアを開けるタイミングと重なり、ギクリとしたことがありました。
そのときは思わずスッと扉を閉めちゃいましたね。隣の人がエレベーターに乗るまで待とうと。嫌な印象は持たれたくないので、引っ越さざるを得ないですね。
荒木美鈴:もこうマンションみたいなものを作るのはどうですか?もこうさんが最上階に住んで、他の部屋はもこうさんの好きな人で固めると。
もこう:マンションを一棟買いして、土地も買うってこと?何万円ぐらいで買えるんですか?
荒木美鈴:10億円くらいでしょうか。
もこう:無理ですね、普通に。
荒木美鈴:ちなみに、ミュージションは木造タイプもあるんですよ。木造なら費用を抑えられそう。
もこう:木造で、防音機能は大丈夫なんですか?
荒木美鈴:木造でも防音できます。さすがに鉄筋コンクリートほどではないけれど、性能としては十分です。
高層マンションじゃなくても、3階建ての小さなものでもいいのでは。天井を高くして、おしゃれさにはこだわったものを建ててしまって、みんなから家賃をもらえばいいんじゃないですか。
もこう:じゃあ、ミュージションを待っている4000人のうち、2000人ぐらいはもこうマンションに切り替えてもらわなきゃ。
冗談はこれくらいにするとしても(笑)、木造でも防音機能を持たせられるのは驚きですね。僕が住んでいた奈良のアパートは木造でして、配信でほんの少ししゃべっただけで、下に住んでいるヤンキーから「殺すぞ」って言われましたから。
木造が薄いことは身をもって体感しているので、それを防音にできるのはすごいことだと思います。
荒木美鈴:できるんですよ。なにかあったら相談してください。
もこう:まじで検討しようかな。キーボードが壊れたら、他のフロアの住人に買い出しに行ってもらって、僕は24時間配信しっぱなしで。完璧ですね(笑)。
ゾッとする!電車の走行音だけで家を特定された過去
荒木美鈴:そういえば、もこうさんは住所がバレたこともあるんですよね。なぜバレたんですか?
もこう:信じられないんですけど、線路沿いに住んでいて、電車の走行音が配信に乗ってしまったのが原因でした。
ガタンゴトンという音がした時間を全部メモられ、運行ダイヤが絞られていき、特定が進んだようです。
僕のメールアドレスに、マンション名だけが書かれたメールが届いたときには戦慄しました。以降、聖地巡礼のような感じで変な人がどんどん来るんですよ。知らない人に「京成立石駅に住んでるだろ」と言われたこともありました。
最終的には、むしろ「YouTubeで挑発したろ」って思ってベランダを撮ってしまいました。そしたらたまたま、賃貸サイトに載っていた写真と合致してしまい、管理会社から「勘弁してください」とメール来て、すぐに謝罪したという流れです。
住所が特定されたのは、上京してから1軒目でのできごと。発車メロディーが鳴らなくても、走行音だけでバレるとは……と驚きました。
荒木美鈴:今は特定されていないんですよね?
もこう:いろいろな経験をしてきているので、今は大丈夫です。わざと、嘘の場所をポロっと言うなど対策を打っています。
荒木美鈴:今、本当は何区に住んでいるんですか?
もこう:中野区。って、本当に言いそうになっちゃったんでやめてください(笑)。
荒木美鈴:言ってくれるかなと思ったけどダメか。もこうさんのお家にまつわるお話を聞ける機会ってなかなかないので、とても面白かったです。本日はどうもありがとうございました。